【インテグラの特徴】
インテグラは2012年に、NC700X/Sと同じ「ニューミッドコンセプト」の一台として登場した、DCTモデルのみのスクータースタイルのバイクです。
インテグラというネーミングは、もともとCB750Fなどのフェアリング装着車のサブネームとして使用されていました。また、同じホンダの4輪車にもインテグラという車種が存在することから、2輪車のインテグラは有名なモデルとはならず、後の実質後継機種X-ADVに吸収される形となりました。
■VFR1200Fの次に搭載された2代目DCT
VFR1200Fで初めて搭載されたDCT(Dual Clutch Transmission)に油圧回路をシンプルにする等の改良を加えた2代目をインテグラに搭載しました。
後にNC700X/Sや後継モデルのNC750X/Sにも搭載されますが、インテグラは登場時からDCTモデルのみの設定でした。
■「ニューミッドコンセプト」に沿った装備類
常用域での扱いやすさ、燃費性能に優れた快適な走行性能、求めやすい価格がキーワードとなっており、DCTの搭載で、扱いやすさには優れていました。
ただ、スクータースタイルのデメリットも存在し、NC700X/Sのネイキッドタイプと比べると、重量が重くなり、燃費が落ちてしまうというものでした。
■インテグラのモデルチェンジ年表
2012年に登場したインテグラは、翌年の2013年に限定カラーのSpecial Editionを500台限定で販売しました。
2014年にはフルモデルチェンジを行い、NCシリーズと共に排気量を745ccまで拡大しました。同時にゴールドホイールを採用し、スポーティなストライプカラー設定した、インテグラSも発売しました。
2014年は、インテグラ/Sに加えて、両モデルにETC車載器やグリップヒーターを装備したE-Packageもラインナップしました。
2015年は、海外モデルのみモデルチェンジを行いました。NCシリーズのモデルチェンジに合わせて、灯火類のLEDやDCTプログラムのアップデートなどが行われましたが、日本国内仕様は据え置きでの生産となりました。
その後2017年をもって生産終了となり、実質後継機種のX-ADVにラインナップを譲りました。
【インテグラの装備】
フル液晶メーターの装備や、15Lのシート下収納など、快適装備を揃えました。E-Packageでは、ETC車載器やグリップヒーターなどを装備しており、さらに快適性能が向上しています。
【インテグラのパワーユニット】
NCシリーズと同様の745cc水冷4ストローク2気筒エンジンを採用。軽量かつコンパクトで、低回転域からゆとりあるトルクを生み出します。常用回転域での出力性能が高く、燃費性能も向上。優れた走行性能となっています。
【インテグラのシャシー】
しなやかで剛性の高いダイヤモンドフレームを共通採用しています。
ABSを標準装備しており、前後油圧式ディスクと合わせて高い制動能力を発揮します。