【ストリートファイター848の特徴】
ストリートファイター848は2012年に発売した、ストリートファイターシリーズ3代目のモデルです。
2010年に登場した、ストリートファイターとストリートファイターSの新しいモデルとして登場したストリートファイター848は、ストリートファイター/Sの1098ccエンジンではなく、車名の通り848ccエンジンを搭載していました。
これは、スーパーバイクシリーズの848EVOの水冷Lツインエンジンをベースとしており、低中速重視のセッティングとしていました。
■高いバランスを誇る
フレームから車体もベースは848EVOとなっていましたが、最終的には完全新設計となりました。そのため、ミドルクラスのストリートファイターに適したフレームや車体が完成しました。また、ベースを決めて完全新設計とすることで、共通目標が明確となり、完成度の高いマシンが出来上がりました。
ストリートファイターシリーズのミドルクラスモデルとして、ネイキッドスポーツの頂点を目指していたストリートファイター(1100)の敷居を下げ、ネイキッドスポーツの楽しさを日常から感じさせることができるように仕向けました。
路面状況の変化や天候、ライダーなど個々に違う条件で乗るオートバイがどの環境でもラクに楽しく安定して楽しめるバランスの高さこそがストリートファイター848の最大の魅力です。
■スーパーバイクに匹敵するスペック
エンジンも848EVOをベースとしながら、完全新設計の水冷Lツインエンジンとなっています。低中速域重視のセッティングの通り、走り出しからスムーズに反応します。
ただ、スーパーバイクシリーズのスポーツ性ももちろん失われておらず、中高回転域ではスーパーバイクらしい元気さを発揮します。
また、レスポンスもスムーズでわずかな動作で尾藤正できる為、感覚的なスポーツ走行もお手のものです。
■ストリートファイター848の歴史
ストリートファイター848は2012年に登場後、カラーチェンジを行いながら生産されました。
2012年の発売当初は、兄弟モデルのストリートファイター/Sが1モデルに集結されたため、2モデルでのラインナップとなりました。
2015年を最後に生産終了となり、ストリートファイターシリーズは一旦終了となりました。
2020年にはストリートファイターV4/Sが発売され、見事復活を果たしました。
【ストリートファイター848の装備】
ストリートファイター848は、湿式クラッチを採用。また、トラクションコントロール等の電子制御も搭載されていました。
【ストリートファイター848のパワーユニット】
848EVOベースの完全新設計水冷Lツインエンジンは、非常にフレンドリーな性格となっています。扱いやすく、ストレスの少ない一方、スーパーバイクとしての獰猛さもある非常にバランスの高いマシンとなっています。
【ストリートファイター848のシャシー】
サスペンションは、マルゾッキ製フロントフォークとザックス製リアショックが採用されています。少し柔らかめの純正セッティングとなっていましたが、フロント・リア共にフルアジャスタブルサスペンションとなっていた為、好みのセッティングやドゥカティらしいセッティングとすることも可能でした。