【バンバン200の特徴】
バンバン200は2002年3月に発売されたバルーンタイヤを装着した、レジャーストリートモデルです。2000年初期のTW200ベースのストリートカスタムが流行していた時代の登場でした。モチーフは90から始まったバンバンシリーズです。
2003年にタックロールシートを装備したバンバン200Zがバリエーションモデルとして発売され、後に標準モデルとなりました。
■どこでも“バンバン”走ることができる
初めて聞くとふざけたネーミングに聞こえますが、実際には車両スペックにも反映されています。バルーンタイヤの装着でTW200のライバルと言えるほどの走破性を身に着けました。また、TWがキャブレター仕様で先に生産終了となっていますが、バンバンはFI化して2017年まで生産される長寿モデルとなっています。
■バンバン200とTW200の違い
ライバル車と言われるバンバン200とTW200は別メーカーということもあり、細部はもちろん違いますが、意外と同じ部分も多いです。
サイズ部分はバンバンが大きく、シート高はTWの方が20mm高くなっています。車両重量はバンバンの方が3kgほど軽い設計となっています。
もちろんヤマハとスズキなので違う部分は数えきれないほど出てきます。
同じ部分については、最高出力。どちらも16ps/8000rpmとなっています。最大トルクも0.02の差がありますがほぼ同じ。
最大の同一点はタイヤです。どちらもフロント130/80-18、リア180/80-14と全く同じサイズを採用しています。
バンバンの方が遅い発売となっているので、完全にブームを追いかける形での生産でした。
■バンバン200の歴史
2002年に発売したバンバン200は、翌2003年にタックロールシートを装備したバンバン200Zを発売しました。
その後は2モデルでの併売となり、2008年にマイナーチェンジを行います。
平成18年排ガス規制に対応する為、フューエルインジェクション化をしました。また、小型オイルクーラーも装備しました。
2008年モデルから、標準モデルにタックロールシートが採用され、1モデルでの生産となりました。
2012年のモデルチェンジでは、シート形状が変更となり、タックロール風フラットシートとなりました。
2016年のマイナーチェンジでは、再度タックロールシートを採用しました。
2017年に排ガス規制に対応せずに生産終了となりました。
【バンバン200の装備】
バンバン200はシート仕様を何度か変更しています。
発売から2007年までは、標準シートとタックロールシートの併売、2008年から2011年まではタックロールシート、2012年から2015年まではタックロール風シート、2016年から2017年は再度タックロールシートとなっています。
【バンバン200のパワーユニット】
DJEBEL200系のトラッカー用エンジンを採用し、2008年にはFI化をします。
レジャーストリートとして、低-中速域でパワフルな特性を持っていました。
【バンバン200のシャシー】
フレームはボルティーのフレームを採用し、DJEBELのエンジンを積んでいるため、車両価格が当時33万円ほどとなっていました。これはクラス最安となっていました。
サンコイチのマシンとなっていました。