【ブルバード400の特徴】
ブルバード400は、2005年3月に登場した、デスペラード400の後継機種ともいえるスポーツクルーザーです。クラシカルなデザインのイントルーダー400に対して、倒立フォークやショートフェンダーの採用などで、スポーティな印象を持っていました。
ブルバードの名前の由来は、「大通り」を意味する「Boulevard」に由来しており、都会的でスポーティなイメージを目指しました。青い鳥(Blur bird)となると、日産自動車のセダンになってしまうので注意。
■珍しいスポーツ仕様
当時の400ccクルーザーは、定番スタイルとクラシックスタイル(イントルーダークラシックなど)を採用することが多く、スポーツ性能に特化したモデルはほとんどありませんでした。
ブルバード400では、デスペラードから採用されている倒立フォークを継続採用しています。倒立フォークは、路面追従性が高く、路面からの入力が正立フォークよりライダーに伝わります。そのため、ロードスポーツモデル等に多く採用され、ハンドリング性能などに貢献します。
また、こちらもアメリカンではあまり採用されていない、水冷エンジンの採用で、カタログスペックも向上しています。
その為、ブルバード400は、スポーツ走行性能に特化した装備とイメージ付けをされています。
■ブルバード400の歴史
ブルバード400は、発売後ほぼ毎年のカラーチェンジを行っています。
2006年にはトライバルパターンデザインに、専用のホワイトメーターパネルと専用のシート表皮を使用した、ブルバード400リミテッドを発売しました。
2009年に初のマイナーチェンジを行い、フューエルインジェクション化。平成19年排ガス規制をクリアしました。
翌2010年には2度目のマイナーチェンジを行いました。この仕様変更では、シリーズフラッグシップモデルM109Rをイメージしたビキニカウルやリアフェンダーを採用しました。
2016年に平成28年排ガス規制に対応せず生産終了がアナウンスされました。
【ブルバード400の系譜】
1994年 イントルーダー400
1996年 デスペラード400
2001年 イントルーダークラシック400
2005年 ブルバード400
2008年 イントルーダークラシック/ブルバード400
【ブルバード400の基本スペック】
型式:EBL-VK57A
全長:2420mm
全幅:890mm
全高:1105mm
ホイールベース:1655mm
最低地上高:140mm
シート高:700mm
車両重量:267kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):33.0
エンジン型式:K509
エンジン種類:水冷4ストロークV型2気筒
排気量:399cc
圧縮比:10.5
最高出力:33ps
最大トルク:33Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):15L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:FTX12-BS
タイヤサイズ(前):130/90-16
タイヤサイズ(後):170/80-15
ブレーキ形式(前):油圧式ディスク
ブレーキ形式(後):機械式リーディングトレーリング
ブルバード400のカラーラインナップ
・ミスティックシルバーメタリック
・グラススパークルブラック
など
ブルバード400の中古車相場\299,900~\990,000
【ブルバード400の装備】
ブルバードの特徴は、初代イントルーダーから受け継ぐ縦置きの水冷ラジエーターとブルバードM109Rと同デザインのビキニカウルです。キャストホイール仕様のみの販売となっており、スポーティな味わいが増しています。
【ブルバード400のパワーユニット】
パワーユニットは、前身のデスペラード400やイントルーダー400と同様の水冷4ストロークV型2気筒エンジンを搭載しています。
併売されていたイントルーダー400とは、足回りの装備が違うこともあり、乗り味は全く違うものとなっています。
【ブルバード400のシャシー】
ブルバード400の足回りで一番の特徴は、倒立フォークです。スポーツ走行の意識した倒立フォークの採用で、ハンドリング性能が向上し、イントルーダー400とは一線を画す操作性となっています。
バイク館HP ブルバード400 在庫車両一覧
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