【CB400FOURの特徴】
CB400FOURは、1974年と1997年に2度登場し、1度目の1974年はドリームCB400Four、2度目が1997年のCB400Fourです。
1997年のCB400FourはドリームCB400Fourのモチーフではなく、当時大型モデルのドリームCB750FOURをモチーフとしていました。
CB400Fourは4本出しマフラーを採用しており、ドリームCB400Fourは集合管の1本出しでドリームCB750Fourは4本出しマフラーとなっていたことからのモチーフ判別となっています。
市場ではどちらもCB400Fourと表記されることから、ドリームCB400Fourは408cc、1997年のCB400Fourは398ccと区別しています。
■CB750Fourと同じ4本出しマフラー
前述のCB750Fourがモチーフになっているというところから、CB400Fourの4本出しマフラーも一番こだわった部分がマフラーと言えるほどとなっています。
1気筒1本の4気筒独立マフラーとして設計されました。
カタログ写真もマフラーがメインかと思うような写真を使用していました。
■一部コンポーネンツをCB400SFと共有
CB400Foueのエンジン型式はNC23EとCB400SFと共用していることがわかります。もちろん全て同じエンジンではなく、低-中速域のトルク向上やキャブレターをVP22型4基からVE55型4基へと変更するなど、細かなチューニングを行い、CB400Fourに合わせたセッティングとしました。
■CB400Fourの歴史
1972年のドリームCB350Fourから始まる歴史は、1974年に排気量アップのモデルチェンジを受け、ドリームCB400Fourになりました。この時排気量は408ccと、1975年の免許区分が分かれてからは、大型免許が必要となりました。
1997年にCB400Fourが発売して以降は、翌年にカラーチェンジを行ったのみで、大きな変更は行われませんでした。
姉妹車のCB400SFが1999年にモデルチェンジになる際も、CB400Fourは継続生産となり、2001年の排ガス規制適応を受けて、生産終了となりました。
現在は、2020年代前半からの旧車ブームの影響で、中古市場価格が500万を超える車両が出てくるほど、急激な高騰となりました。
【CB400FOUR の装備】
メーターには当時では珍しい燃料計を装備しました。
スポークホイールの採用やタンク形状から、ノスタルジックな雰囲気を演出していました。
シートは2人乗りでも余裕のあるロングシートを採用。シート下には、4.6Lの収納が装備されました。
【CB400FOURのパワーユニット】
CB400SFと共用の水冷4ストローク4気筒エンジンは、CB400Fourに合わせたセッティングとされ、6速ミッションから5速ミッションへと変更になりました。
エンジン形状は、空冷を意識したデザインとなっています。
【CB400FOURのシャシー】
フロントサスペンションは、テレスコピック式の正立フォークを採用。フロントブレーキは油圧式ダブルディスク、リアはシングルディスクと制動性能も向上しています。