【CB750の特徴】
CB750は1992年から2008年まで生産された、空冷の「ナナハン」です。現在教習車として使用されているNC750Lの前は、CB750が使用されていました。
そんなCB750はよりスタンダードでシンプルな大型バイクとして発売されました。
エンジンは、先代のCBX750Fのパワーユニットを低-中速重視にチューニングしました。
海外向けとしては、1982年から発売されていたCB750T/NIGHTHAWK750であり、北米は直進安定性が求められ、日欧では街中から峠道まで走れる走行性能が求められたため、このCB750が国内で設定されました。
■コンサバティブなスタイリング
いわゆる保守的なスタリングが大事にされた、モデルヒストリーでした。その理由は、どんな人でも、乗った時に懐かしさを感じるように、サイズ・重さ・ポジションをちょうどよく設計したからです。保守的というと、マイナスに聞こえがちですが、CB750の保守的はとてもプラスな魅了となっています。
■CB750のモデルチェンジ年表
1992年の発売から1994年までは据え置きでの販売となりました。
1995年には、車体カラーの変更とエンジン・ホイールのカラー変更を行うマイナーチェンジを行いました。
その後はまた、2000年まで据え置きで販売。
2001年に平成11年排ガス規制に対応し、型式をBC-RC42へと移行しました。
2004年にはスロットルポジション付きキャブレターを採用やヘッドライトのマルチリフレクター化も行われました。
2005年、2006年はカラーチェンジを行い、2007年に「スペンサーカラー」の特別仕様車Special Editionを受注期間限定で販売しました。
2008年モデルとして、2007年に行われたマイナーチェンジでは、パイピング処理をしたシートの採用やリアサスペンションのスプリングカラーの変更が行われました。
2008年モデルを最後にCB750としてのモデルヒストリーに幕を下ろしました。
排ガス規制への対応以外では、大きな変更を行わず、これぞ保守的なバイクとなりました。
【CB750の装備】
メーターは伝統の2眼メーターを採用。2004年以降はメーターにメッキ処理を施しており、高級感も演出しています。
またセキュリティもHISSの装備や強化ハンドルロック、強化キーシリンダーの採用、別売りのアラームも設定するなど、万全となっています。
【CB750のパワーユニット】
空冷4ストローク4気筒エンジンを搭載し、CBナナハンの伝統通り。CBX750Fの6速ミッションから、5速ミッションに変更されています。また、低-中速域の出力を重視しており、CBX750Fでのエンジンからチューニングを施し、市街地での低-中速走行から高速走行までをスムーズにすることを実現しました。
【CB750のシャシー】
王道のダブルクレードルフレームを採用し、重量はあるが安定した走行性能を得ました。またこの重量も保守的なスタイルにのっとり、最適な重量感を生み出しています。
フロントサスペンションは、正立フォーク。街乗りでも峠道でも快適でマイルドな走行を可能としました。