【CBR250RRの特徴】
2017年に発売された水冷4サイクルDOHC4バルブ2気筒を搭載したMC51型は、新設計エンジンや250㏄クラスとしては初となるフライ・バイ・ワイヤを採用するなど、意欲的なモデルです。フロントフォークも倒立式を採用し、CBR250R(MC41型)とは一線を画しています。
そのCBR250RRの歴史は1990年にまで遡ります。この年に4ストレーサーレプリカのCBR250Rの後継機種として登場した、CBR250RR(MC22型)は高回転型のコンパクトなスーパースポーツとして、当時の最新鋭メカニズムが採用されたマシンでした。
20数年後に登場したCBR250RR(MC51型)は2気筒エンジン搭載のモデルとして、当時とは全く違うモデルとして登場しました。
■高性能250ccスーパースポーツとして確立
2000年代から続いていたフルカウルスーパースポーツのブームの中、CBR250R(MC41型)より高性能なスポーツマシンが求められたCBR250RRは、エンジンやフレームの新設計に加えて、250cc初の採用となったスロットル・バイ・ワイヤシステムの採用などで、トップクラスの瀬能を誇る250ccフルカウルスーパースポーツとしての地位を確立しました。
■洗練されたスタイリッシュなデザイン
発売当時の250ccクラスフルカウルスーパースポーツとは一線を画すデザインとなっていました。ワルキューレルーンなどのデザイナーがデザインを務めており、洗練されたスタイリングが光ります。
■RRの名にふさわしい新設計エンジン
軽量な車体を生かしたパフォーマンスを追求した新設計のエンジンです。
スロットル・バイ・ワイヤシステムの搭載で3種類のパワーモードの設定も可能になりました。
他の250ccクラスフルカウルスーパースポーツが30馬力台のマシンが多いのに対し、CBR250RRは最高出力41psを達成しています。
■CBR250RRのモデルチェンジ年表
2017年の登場以降は、2018年、2019年共にカラーチェンジのみでした。
2020年には初めてのマイナーチェンジを行い、新形状ピストンの採用やマフラー内部の構造変更などで最高出力・最大トルクを向上させました。
アシストスリッパ―クラッチも採用され、快適性も向上しました。
2022年現在は、2020年のマイナーチェンジ以降カラーチェンジのみとなり、継続生産されています。
【CBR250RRの装備】
全灯火類はLED化されています。メーターは視認性の良いデジタルメーターを採用。メイン液晶にタコメーターと速度計、ODOメーターを表示させ、左側に燃料計と水温計のサブ液晶をレイアウト。各インジケーター類も別窓に表示し、視認性を向上させました。
オプションとして、クイックシフターの設定もあり、250ccクラスフルカウルスーパースポーツとして十分な装備を備えました。
【CBR250RRのパワーユニット】
高回転域での高出力化を目指した新設計の水冷DOHC2気筒エンジンです。バランサーシャフトの小径化やバルブスプリング果汁の最適化などによって、最高出力41psを達成しました。
また、吸気系やマフラー内部構造の最適化を行い、全回転域でのスムーズな走行性能が実現されました。
【CBR250RRのシャシー】
「速さを伝えるマシン骨格」をコンセプトに新設計されたフレームは、トラス構造を採用。強さとしなやかさを両立し、スイングアームをアルミ製にすることで、運動性能を向上させました。