【CBR400RRの特徴】
1988年のレーサーレプリカの時代にNC23型CBR400Rの後継として登場したのがCBR400RRです。
空力性能の高いカウルや純正でラジアルタイヤ装着などスポーツ走行性能は大きく進化していました。
また、市販車ベースとしては初めて、アルミマフラーを純正装着していました。
1990年にはエアクリーナーやキャブレターのレイアウトなど吸排気系の一新、フレームや足回りも新設計でマスの集中化のフルモデルチェンジを行い、今までCBR400Rから変更の無かった型式がNC23からNC29に変更となりました。
そして、1994年に吸排気のバルブの開閉時期の変更、圧縮比や排気系も変更し、低-中回転域での力強いトルク特性とレスポンス性を向上させました。
最後は2000年をもって、販売が終了となりました。
【CBR400RRの装備】
NC23型のCBR400RRはF17,R18インチとなっていますが、NC29型のCBR400RRは前後共に17インチとなっています。
LCG(Low Center of Gravity)フレームという名前の通り低重心のフレームを採用し、寝かし込みから切り返す際、車体を起こしやすくしています。
【CBR400RRのパワーユニット】
水冷直列4気筒エンジンに水冷オイルクーラーを搭載することで、CBR400Rより最大トルクをアップしました。
またシリンダーヘッドの設計変更やバルブ駆動の変更、NC29型のエンジンでは点火装置やキャブレターをVG04型からVP01型への変更等、エンジン型式はNC23Eのままながらも、全く同じエンジンではなく、空力性能の高いカウリング等、車体側に合わせて調整を行っています。