【CBR600F4iの特徴】
CBR600F4iは、2001年3月に発売されたロードスポーツバイクです。前年までのCBR600Fからモデルチェンジで、フューエルインジェクションを採用し、CBR600F4iとなりました。
海外ではすでにF4など、ナンバリングを行っていましたが、日本仕様は初めてのナンバリングとなりました。
以前のCBR600Fとは、外観から大きく異なります。スポーツツアラーとして、何とか残していた一体型のシートやグラブバーの一切が廃止され、単独のシート・タンデムシートとなり、スポーツマシンとしての色が濃くなりました。
このモデルチェンジ・新登場を機に、ツアラーとしての特徴なほぼなくなりました。
■ミドルクラスのスポーツマシン競争
前身のCBR600Fが巻き起こしたミドルクラスのブームにより、各メーカーのミドルクラス開発が進んでいました。
そのミドルクラスの競争に勝負をかけるべく、インジェクションの採用などで進化を果たしたCBR600F4iでした。それは、「Fコンセプト」を打ち破ってまで、変更された外観や性能から読み取ることができました。
■PC35型CBR600F4とCBR600F4iの違い
型式そのままにモデルチェンジとして、名前が変更になったCBR600F4iは数々の変更点があります。
まず一番大きな変更点は、インジェクションの採用です。他にもホイール形状の変更による軽量化や、前後サスペンションの軽量化、デジタルメーターの採用、イリジウムスパークプラグの採用等、車体外装はもちろん走行性能の向上に向けた変更点が多数存在していました。
■CBR600F4iとしての歴史
CBR600F4iとしては、2001年から2003年までの短命の歴史となっています。これは、日本国内モデルのみで、海外では2007年まで販売されました。
日本国内では、2003年の販売終了と同時期に、フルカウルスーパースポーツモデルの、CBR600RRの販売が開始され、継承することとなりました。
【CBR600F4iの系譜】
1987年 CBR600F(SC19/23)
1992年 CBR600F2(PC25前期)
1995年 CBR600F3(PC25後期)
1998年 ホーネット600
1999年 CBR600F4(PC35)
2001年 CBR600F4i(PC35)
2003年 CBR600Fホーネット
2011年 CBR600F(PC41後期)
2014年 CBR650F(RC83)
2017年 CBR650F(RC83前期)
2019年~CBR650R(RH03)
【CBR600F4iの基本スペック】
型式:BC-PC35
全長:2065mm
全幅:680mm
全高:1135mm
ホイールベース:1400mm
最低地上高:135mm
シート高:810mm
車両重量:196kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):31.6
エンジン型式:PC35E
エンジン種類:水冷4ストローク4気筒
排気量:599cc
圧縮比:12
最高出力:69ps
最大トルク:52Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):18L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:YTZ10S
タイヤサイズ(前):120/70ZR17
タイヤサイズ(後):180/55ZR17
ブレーキ形式(前):油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
CBR600F4iのカラーラインナップ
・ウイニングレッド
CBR600F4iの中古車相場\477,200~\899,8000
【CBR600F4iの装備】
新採用のデジタルメーターは、ツイントリップや時計、燃料計、油温・水温警告の機能を追加しました。
スパークプラグはイリジウムを使用し、着火性能を大幅に向上させました。
【CBR600F4iのパワーユニット】
PGM-FIを採用した水冷4ストローク4気筒エンジンは、前身モデルより環境性能を大幅に向上させました。また、理想的な燃料効率となり、スロットルレスポンスも向上しました。
二次エア導入装置も採用しており、排ガス規制にも対応しました。
【CBR600F4iのシャシー】
フレームは大幅な外装の変更やスポーツモデルへの切り替えで、剛性アップ等の改良を施しました。また、キャリパーピストンやフロントフォークにアルミを採用し、大きく軽量化に成功しています。
バイク館HP CBR600F4i 在庫車両一覧
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