【FTR223の特徴】
2000年に登場したFTR223は、1986年に販売されたFTR250のリメイクモデルです。エンジンはXL230/XR230やCB223Sと共通の空冷単気筒エンジンになっています。
1990年代後半にストリートカスタムがブームとなり、FTR250が脚光を浴びたことがきっかけで、「スタイル」を蘇らせる目的で開発されたのがFTR223でした。
「スタイル」蘇らせる目的であったため、エンジンなどは継承せず、SL230系エンジンの採用となりました。
■フラットトラックレーサースタイリングの復活
ストリートカスタムのベース車両として、外観を完全に再現していました。リアのドラムブレーキの採用やゼッケンプレート風のサイドカバーの採用等で、狙い通りストリートカスタムのベース車として人気を博しました。
■多彩なバリエーションモデル
2001年のカラーオーダーの設定や、2002年のよりFTR250に近づけたFTR223D、2003年からはトリコロールカラーとモノトーンカラーで販売。2005年にはソリッドカラーも追加しました。2007年にはメッキのヘッドライトケースを採用したデラックスタイプも発売されました。
■FTR223のモデルチェンジ年表
2002年にダート走行性能を重視させたモデルで、よりFTR250に近づけたモデルとして、FTR223Dを発売しました。
2003年にはマイナーチェンジを行い、トリコロールタイプ以外の車両で全件プレート型サイドカバーを小型化しました。
2006年のマイナーチェンジでは、ヘッドライトケースとメーターケースをブラックカラーチェンジ。
2007年に排ガス規制への適合の為、エキゾーストパイプに三元触媒を内蔵させ、型式をJBK-MC34に変更しました。
その後はカラーチェンジやマイナーチェンジを行わず、2016年まで生産され、販売終了となりしまた。
【FTR223の装備】
スタンダード・デラックスタイプは絞り込んだ形状のハンドル、トリコロールタイプはダート走行で安定した操作感を持つワイドハンドルを採用しました。
また、トリコロールタイプにはゼッケンプレート型のサイドカバーを採用しました。
【FTR223のパワーユニット】
エンジンはSL230系のレスポンスに優れた空冷4ストローク単気筒を低-中速トルクを中心にチューニングを施しました。
5速のワイドレシオタイプのミッションの採用で、様々なシーンで扱いやすく、伸びのある加速を可能にしました。
【FTR232のシャシー】
フロントサスペンションは、テレスコピック式の正立フォークを採用。
リアサスペンションには、モノショックと剛性の高いスイングアームを採用し、様々な走行シーンで、しなやかな操作感を発揮します。