【FZ1 FAZERの特徴】
FZ1 FAZERは2008年に国内販売が開始された、前身FZS1000の後継モデルとなります。
エンジンや足回りなどは、YZF-R1、M1がベースとなっており、ハーフカウル付きのツアラー版YZF-R1と呼ばれることも少なくありません。
2006年からは欧州でFAZER(FZS1000の欧州名)のフルモデルチェンジとして登場しました。もちろん当時はプロストコーポレーションの逆輸入車も導入されていましたが、正規逆輸入車は1年間のみの販売となっていました。
■獰猛なYZF-R1
デザインコンセプトの「獰猛なR1」というのは、隙間をできてしまうと貧弱に見えることから、新設計のフレームやタンク、ラジエーターサイドカバーを干渉しないギリギリとすることで、より獰猛に見えるという事でした。
また、デザイン面でも「マン・マシン・コミュニケーション」を楽しめるものとなっており、バイク全体がひとつの生命体になっているようなデザインでした。
■MotoGPの技術を取り入れた足回り
フロントフォークにMotoGPのファクトリーマシンYZR-M1での実績を持つ、左右独立分担減衰力発生方式の倒立フォークを採用しました。このシステムは、圧側減衰力を左フォークで、伸側減衰力を右フォークで発生させ、シリンダー径を大径化することで、減衰力発生用のオイルの流れが簡略化される為、連続作動時の安定性や優れた路面接地感を実現しました。
■FZ1 FAZERの歴史
2006年にFAZERが欧州でフルモデルチェンジを受けたことにより、車名をFZ1 FAZERに統一しました。
2008年には、国内発売が開始されました。この時、日本の排ガス規制に対応する為、エンジンの再セッティング等を行いました。
2011年には、ワイズギアのオプションパーツである、フルカウル、スモークスクリーン、ヘルメットロックステーを標準装備した上級グレードモデルのFZ1 FAZER GTを発売しました。発売は2011年5月から期間限定モデルとしての販売予定でしたが、同年3月11日に起こった東日本大震災の影響で、発売を同年9月に延期し、期間限定の条件も撤廃となりました。
2014年まではカラーチェンジを行い、この年で日本国内の販売が終了となりました。
【FZ1 FAZERの系譜】
2001年 FZS1000 FAZER
2006年 FZ1/FAZER(欧州・北米向け)
2008年 FZ1/FAZER(国内仕様)
【FZ1 FAZERの基本スペック】
型式:EBL-RN21J
全長:2140mm
全幅:770mm
全高:1205mm
ホイールベース:1460mm
最低地上高:135mm
シート高:815mm
車両重量:225kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):21.0
エンジン型式:N518E
エンジン種類:水冷4ストローク4気筒
排気量:998cc
圧縮比:10.5
最高出力:94ps
最大トルク:80Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):18L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:YTZ14S
タイヤサイズ(前):120/70ZR17
タイヤサイズ(後):190/50ZR17
ブレーキ形式(前):油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
FZ1 FAZERのカラーラインナップ
・ブラックメタリック
・ブルーイッシュホワイトカクテル
・ダルパープリッシュブルーメタリック(GTモデル)
など
FZ1 FAZERの中古車相場\399,000~\990,000
【FZ1 FAZERの装備】
最終の2014年モデルでは、フロントフォークとホイールがゴールドとなり、高級感がアップしました。
センタースタンドも標準装備となっており、メンテナンス性も向上しています。
ブラック塗装のマフラーも車体カラーと相まってシックな雰囲気を演出しています。
【FZ1 FAZERのパワーユニット】
998cc水冷4ストローク4気筒エンジンは、YZF-R1をベースとして、低速域から中速域に重きを置いたセッティングとしています。
もちろんYZF-R1のスポーツ性能は損なわれておらず、常用回転域での街乗りから高速回転域でのスポーツ走行まで、快適に走行できます。
【FZ1 FAZERのシャシー】
新設計のオールアルミ製のダイヤモンドフレームを採用しました。しなやかかつ高い剛性で、ヤマハならではのハンドリングに貢献しています。
フロントサスペンションには、MotoGPの技術が採用され、ヤマハ技術が結集した足回りとなっています。
バイク館HP FZ-1 FAZER 在庫車両一覧
https://www.bikekan.jp/FZ1 FAZER