【FZS1000の特徴】
FZS1000は2001年に発売された、ハーフカウルを装着した輸出専用モデルです。
北米ではFZ1、欧州ではFAZERとして販売されました。日本では、2014年モデルがプレストコーポレーションの逆輸入として導入されました。
ヤマハならではの扱いやすさと日常でもスポーツ走行でもマルチに使えるモデルとしていました。悪く言えば器用貧乏なバイクにつけられたキャッチコピーは「史上最強の普通のバイク」でした。
■欧州での大ヒット
YZF-R1の登場直後で、各メーカーがR1を目指したマシンを開発しているのに対し、ヤマハこのバイクの開発を隠していました。
海外への輸出を目的としたFZS1000はR1用のエンジンで、カウルを取り外して安価になったネイキッドとスペック重視の欧州人に刺さり、欧州で年間10000台を超える大ヒットを生み出しました。
■FZS1000の歴史
2000年のドイツ・インターモトで発表され、2001年輸出販売されたFZS1000。国内仕様は設定されず、2004年モデルの逆輸入車のみの流通でした。
全地域仕様車は2005年まで生産され、後に続くFZ-1 FAZERへと受け継いでいきました。
【FZS1000の装備】
4-2-1の集合マフラーを採用しており、リッター4気筒ならではのサウンドを演出します。
また、夜間は緑のバックライトが光る3連アナログメーターを装備し、視認性を向上しています。
【FZS1000のパワーユニット】
YZF-R1のエンジンを低速寄りのセッティングとしました。ただ、最高出力145psに変わりはなく、ワインディングなどで圧倒的な扱いやすさを誇りました。
【FZS1000のシャシー】
スチール製ダブルクレードルフレームを採用し、重量はありますが安定性を向上させました。また、ヤマハ特有のハンドリングも健在で、峠道等で扱いやすさが好評でした。