【GSR250の特徴】
GSR250は2012年に発売された、250KATANA以来のパラツインエンジン搭載のロードスポーツモデルです。中国生産となっており、中国国内とアメリカでは「GW250」、EUでは「INAZUMA250」、日本では「GSR250」と様々な名前を持っています。
外観はハヤブサのネイキッドバージョンのB-KINGをイメージしています。
元々は中国向けに開発したモデルで、二輪先進国への販売は消極的なモデルでした。ただ、反響があった為、グローバル向けに販売を開始したという経緯があります。
消極的だった日本での販売も、いざ発売すると2013年の軽二輪部門の年間販売台数2位と大ヒットを記録しました。
■頑丈で安くてトルクフル
元々中国向けの開発だったため、中国の需要に合った開発を行っていました。それは、頑丈で安くてトルクフルというところにあり、実用性の高いバイクというところが重要となっていました。
実際に実用的となったGSR250は、コストパフォーマンスの高いバイクとしてグローバルで人気を博しました。
■バリエーションモデルの発売
2014年の1月に大型のハーフカウルの装着とハンドルの位置を高くしたGSR250Sが発売されました。このGSR250Sは中国の白バイであるGW250Jがきっかけとなりました。
2014年9月には、フルカウル仕様となるGSR250Fが発売されました。スクリーンやハンドルをSより低いものとしています。
■GSR250の歴史
2012年の発売以降、バリエーションモデルの発売やカラーチェンジは行われたものの、大きなマイナーチェンジやモデルチェンジは行われませんでした。
2017年をもってS/Fと共に排ガス規制への対応を行わずに生産終了することがアナウンスされました。
【GSR250の装備】
実用性のあるシンプルなモデルとして、追加装備はバリエーションモデルに加えられました。本場の中国ではパニアケースや純正トップケースなどがオプションにありますが、日本では設定されませんでした。
【GSR250のパワーユニット】
低-中速域からトルクフルな水冷4ストローク2気筒エンジンは、トルク感を重視して開発されました。常用回転域での力強さはもちろん、250ccで24psを誇り、高速域でのスポーツ走行もこなせます。
【GSR250のシャシー】
セミダブルクレードルフレームを採用。サスペンションは正立フォークを採用しています。
バリエーションモデルではハンドル位置を変更して、最適なハンドリング性能に貢献しています。