【GSR750の特徴】
GSR750は2011年に発売した、GSX-R750のエンジンをベースとしたスポーツネイキッドモデルです。発売当初は海外市場向けモデルとしての販売でしたが、2013年3月から、日本国内でも販売が開始されました。
エンジン特性はGSX-R750やGSR600ほどピーキーではなく、ストリート向けにセッティングされた、フレンドリーな性格でした。ただ、R750由来の加速特性は失われておらず、スポーツネイキッドにふさわしい特性となっていました。
■GSR600の反省を生かした装備
共通部品が多く600ベースの開発で車両価格が高騰していたGSR600やGSR400の反省を生かして、フレームをアルミからスチールへ変更やセンターアップマフラーを廃止し、コストダウンを図りました。その分倒立フォークの採用や車両の軽量化をし、GSR600と変わりない車両価格を実現しました。
■GSR750の歴史
2011年の海外での発売から約2年後の2013年に日本国内仕様が発売されました。
国内外モデルはほぼ毎年のカラーチェンジを行っていました。
国内モデルは2015年、海外モデルは2016年まで生産を続け、排ガス規制に対応せず生産終了しました。
2017年からは、排ガス規制に対応した後継機種のGSX-S750が発売となりました。
【GSR750の装備】
異形ヘッドライトに青いインナーレンズ採用のポジションランプを採用しました。
メーターは指針式タコメーターとデジタル速度計を採用。
センターアップマフラーの廃止で、右側1本出しになったマフラーは、落ち着いた印象を演出しています。
【GSR750のパワーユニット】
GSX-R750譲りのエンジンをストリート向けにフレンドリーなセッティングとしました。また、R750由来の加速感は失わず、スポーツネイキッドとして、走りたいときに走りやすいように走れる特性となっていました。
【GSR750のシャシー】
足回りもGSR600の反省を生かし、一新しました。フロントサスペンションは倒立フォークとなっており、高い路面追従性から高いハンドリング性能をもたらしています。
GSR600ではハイコストマシンだったのに対し、GSR750はハイコストパフォーマンスマシンとなっていました。