【GSX-R125の特徴】
GSX-R125は2018年1月に発売された、欧州A1ライセンス向けのフルカウルスポーツです。欧州A1ライセンスは、日本でいう原付二種免許と同様で、125cc以下・11kw以下の免許となっており、ビギナーをメインターゲットとしたエントリーモデルです。
同じく125ccのGSX-S125は2017年秋に発売されていました。
GSX-R125とGSX-S125の相違点は2つ。カウルの有無とハンドル形状・位置です。
日本国内の125ccスポーツクラスは、ホンダGROMやモンキー125、カワサキZ125PROなど、ミディアムサイズのモデルがほとんどですが、GSX-R125は前後17インチホイールを装備したフルサイズ125ccロードスポーツとなっています。
■空気抵抗を極力減らすカウルデザイン
GSXシリーズのフルカウルモデルとして、極力空気抵抗係数を減らして加速や最高速を向上させました。ハンドルもセパレートハンドルとなり、かなり前傾なポジションとなります。
このため、S125は街乗りからワインディング、R125はワインディングからサーキットと住み分けをしています。
サーキットのエントリーモデルとしても優秀で、ステップアップ目的でも大きく人気となっています。
■GSX-Rシリーズのコンセプトを重視
125ccのエントリーモデルだからこそ、GSX-Rシリーズのコンセプトである、走る・曲がる・止まるの基本性能をシリーズで培った技術をつぎ込んで、最高のパフォーマンスを実現しています。
GSX-Rシリーズの最小排気量モデルとして、GSX-Rの大型排気量モデルへのステップアップへと繋げています。
■GSX-R125の歴史
2018年に発売したGSX-R125は、2022年を除いて毎年のカラーチェンジを行っています。
2020年には初めてのマイナーチェンジを行い、ハザードスイッチの採用とメーターの表示方法を変更しました。また、カウルデザインを変更しました。
2023年には平成32年排ガス規制へ対応するマイナーチェンジを行い、型式が8BJ-DL32Dとなりました。また、アンダーカウルの後端が少し短くなりました。
【GSX-R125の装備】
メーターはフル液晶のディスプレイを採用、任意の回転数で点灯するRPMインジケーターも搭載しています。
スズキイージースタートシステムやキーシリンダーのいたずら防止シャッターの採用等、日常生活での使用頻度が高い125cc専用の装備も揃えました。
【GSX-R125のパワーユニット】
GSX-R125は、スポーティな特性を発揮する水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しました。
独自のSCEMメッキシリンダーを採用し、6速で低回転から高回転までスムーズなスポーツエンジンとなっています。
【GSX-R125のシャシー】
剛性と軽量さを最適化したダイヤモンドフレームを採用。取り回しのしやすさと良好な足つきに貢献しています。
ABSの採用やダンロップD102タイヤの装着で高い制動力と安定して軽快なハンドリング性能を実現しています。