【NC750Xの特徴】
2014年には発売したNC750Xは、同時に発売したNC750Sと同じく前身モデルのNC700シリーズから排気量を拡大して販売されました。
NC700シリーズ同様にNC750Sとフレーム・エンジンを共用とし、通常の燃料タンクの位置に収納ボックスとすることもNC700シリーズから受け継いでいました。容量は22Lとサイズによってヘルメットを収納できるサイズとなりました。
また、スタイルもNC700Xと同じくアドベンチャースタイルのクロスオーバーモデルとなっており、長距離の走破性や排気量の拡大で利便性も向上しました。
■利便性に考慮したバリエーションモデル
発売時に標準モデルに加えて、ABS搭載モデルとDCT搭載モデルをラインナップ。足つき性能を向上させたローダウンモデルのType LDやETC車載器とグリップヒーターを標準装備したE-Packageも設定され、利便性の向上に努めています。
■際立つクロスオーバーコンセプトのスタイリング
オフロードタイヤをイメージしたパターンを採用し、快適なライディングポジションとともに、クロスオーバーなスタイリングに貢献しています。
■NC750Xのモデルチェンジ年表
発売から約2年後の2016年にフルモデルチェンジを行いました。このモデルチェンジでは、スタイリングを一新し、ヘッドライト・テールランプにLEDを採用。また、大型のスクリーンも採用され、防風性能も向上しました。
2018年のマイナーチェンジでは、全てのラインナップモデルのシート高が前年までのType LDのシート高と同じ800mmに統一されました。同時にType LDのはラインナップから外れました。
2019年にはグリップヒーターとETC2.0を標準装備し、E-Packageが廃止。ABSも標準装備となり、ABS非搭載モデルも廃止となりました。このマイナーチェンジで、最大8モデルあったラインナップも2モデルへ統一されました。
2021年には平成32年排ガス規制に適合するために、フルモデルチェンジを行いました。このモデルチェンジによって、型式は8BL-RH09へと移行しました。
【NC750Xの装備】
視認性の良いデジタルメーターを専用設計しました。機能と情報別に表示場所を分け、シンプルなレイアウトとしました。
初期モデルより1Lアップした、燃料タンク位置のラゲッジボックスは通勤等の目的でも利便性が抜群よなっています。
各灯火類はLEDを採用しており、他にもETC2.0車載器やグリップヒーターの採用等、快適装備も充実しています。
【NC750Xのパワーユニット】
NC750Sと共通のエンジンは、NX750Sの販売終了以降は、単独採用のエンジンとなりました。PGM-FIの採用で環境性能の向上を図り、軽量でコンパクトなエンジンとなっています。これにより、ゆとりある出力特性と高い燃費性能を獲得しました。
【NC750Xのシャシー】
シャシーはスチール製ダイヤモンドフレームを採用し、スチール特有の粘り強さから安心感と軽快感を両立させました。
サスペンションにはデュアルベンディングバルブフロントフォークを採用。リアショックには7段階のプリロード調整機構を設定し、状況に合わせた設定が可能となっています。
これにより、安定した乗り心地と快適な走行性能を実現しました。