【Vストローム1000の特徴】
Vストローム1000は2002年に海外市場向けに発売された、アドベンチャーツアラーです。
現在はVストロームと言えばくちばしと呼ばれるライトフェンダーですが、当時のVストローム1000には装備されていませんでした。
2000年代後半に一度生産終了となったVストローム1000は、2013年に海外向けモデルが再発売し、2014年には日本国内仕様も発売しました。
このモデルからはくちばしが装備され、現在のVストロームのようなスタイリングとなりました。
電子制御を多く装備した高級版Vストロームという位置づけとなりました。
■レース用のカリカリVツインがツアラーに
Vストローム1000に搭載しているVツインエンジンの系譜を辿ると1990年代後半のTL1000に辿り着きます。TL1000のVツインエンジンは、レースの為に開発されたカリカリのVツインでした。じゃじゃ馬ともよく言われるほどにピーキーな特性を持っていて、後にアドベンチャーツアラーとして最適化されるなんて、当時は誰も思ってなかったでしょう。
■Vツインエンジンを電子制御で最適化
前述したようにVストローム1000のエンジンは、もともとカリカリのVツインエンジンだったので、オンロードの走行はもちろん元気いっぱいです。
ただ、重要なのはVストローム1000が“アドベンチャー”ツアラーだという事です。文字の通り、未舗装道路等のオフロードの走行も想定しています。オフロードでVツインが本領発揮してしまうと大事です。そのため、5軸IMU(姿勢制御)やトラクションコントロール等を採用して、Vツインエンジンの特性を制御して最適化しています。
■Vストローム1000の歴史
2014年の再発売以降は、2015年2016年とカラーチェンジを行いました。
2017年にはフルモデルチェンジを行い、Vストローム650と共通のデザインに一新しました。また、フロントブレーキ圧が一定以上になると、自動的にリアブレーキも作動する「モーショントラック。ブレーキシステム」とローRPMアシストを採用しました。
また、平成28年排ガス規制をクリアしました。
同時にスポークホイールを採用した、Vストローム1000XTも発売しました。
2020年には再度フルモデルチェンジを行い、Vストローム1050XTとなりました。
【Vストローム1000の系譜】
1997年 TL1000S
1998年 TL1000R
2002年 Vストローム1000
2003年 SV1000/S
2014年 Vストローム1000(前期)
2017年 Vストローム1000(後期)
2020年 Vストローム1050/XT
【Vストローム1000の基本スペック】
型式:2BL-VU51A
全長:2280mm
全幅:930mm
全高:1470mm
ホイールベース:1555mm
最低地上高:165mm
シート高:850mm
車両重量:232kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):20.5
エンジン型式:U501
エンジン種類:水冷4ストロークV型2気筒
排気量:1036cc
圧縮比:11.3
最高出力:99ps
最大トルク:100Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):20L
燃料(種類):ハイオクガソリン
バッテリーサイズ:FTZ14S
タイヤサイズ(前):110/80R19
タイヤサイズ(後):150/70R17
ブレーキ形式(前):油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
Vストローム1000のカラーラインナップ
・キャンディダーリングレッド
・グラススパークルブラック
・パールグレッシャーホワイト
など
Vストローム1000の中古車相場\627,000~\939,000
【Vストローム1000の装備】
Vストローム1000には、ナックルガードや3段階調節のウインドウスクリーンが装備されています。メーターはVストローム650と共用。12VのDCソケットも装備しています。
また、外気温が3度を下回ると点灯するフリーズインジケーターも採用されています。
【Vストローム1000のパワーユニット】
TL1000由来のVツインエンジンは、99ps/8000rpm、10.2kg-m/4000rpmのパワーを誇っており、オンロードの長距離ツーリングでは、ストレスのない快適な走行性で、オフロードでは電子制御の作動で、走破性が大きく向上しています。
【Vストローム1000のシャシー】
前後減衰力調整機構付きサスペンションを採用しており、好みの硬さに調整して乗り心地を最適化することができます。
また、ダイアル調整付きのクラッチレバーも採用しています。
バイク館HP Vストローム1000 在庫車両一覧
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