【VFRの特徴】
VFRは1998年にVFR750Fの後継モデルとして、V型4気筒エンジンを搭載したロードスポーツスタイルとして登場しました。排気量は781ccでしたが、車名に数字は組み込まれず、シンプルにVFRという名称となっていました。
2002年以降は流行に乗る形で、センターアップマフラーを採用するなど、スタイリングにもこだわっていた一台です。
■白バイ隊員に愛されたマシン
初期型のRC46前期モデルをベースとして、白バイが開発されました。国内市場では年間販売台数は少なく当時人気の無かったV4エンジンの車両ですが、白バイ隊員からの支持は高く、扱いやすく寝かし込みや取り回しが軽いV4の特徴が好まれました。
現在でもNo.1白バイと呼ぶ声もあるとか。
■スタイリングを完全に一新したRC46後期型
スーパースポーツの人気が高まっていた2000年代前半により攻撃的でSSのようなスタイリングデザインでモデルチェンジを行いました。この時に流行に乗ってセンターアップマフラーを採用、VTECも採用したことで、前期型までの不調は覆りました。
■VFRのモデルチェンジ年表
発売2年後の2000年に初のマイナーチェンジを行い、排ガスの有害物質を低減するHECS3を採用しました。
2001年のカラーチェンジを経て、2002年にフルモデルチェンジを行いました。
SSのような攻撃的なスタイリングへとデザインを一新し、VTECの採用、センターアップマフラーへ変更を行いました。
2004年のマイナーチェンジでは、車体のカラーチェンジに合わせて、ホイールカラーとVFRのロゴを変更しました。
2006年にはABSを標準装備、リアショックに減衰力調整機構を採用するなど、安全性・快適性に貢献する変更を行いました。
2007年にはインターセプターをイメージさせるトリコロールカラーを200台限定で販売しました。また、従来はオプションとして設定されていたシングルシートカバーが付属していました。
この特別仕様車の販売をもって、VFRは国内販売終了となりますが、欧州向けには輸出が続きました。
【VFRの装備】
2002年のフルモデルチェンジから、SSのような先鋭的なデザインとなりました。
サイレントクロスチェーンも採用し、騒音対策をしています。また、盗難防止機構として、HISSを採用しています。
【VFRのパワーユニット】
V4エンジン初のVTEC採用し、低回転の吸気効率を向上させ、なおかつ高回転での出力を稼いでいます。このVTECの採用によって、V4エンジンの弱点を克服し、スポーツツアラーとしての地位を確立しました。
【VFRのシャシー】
前身のVFR750Fからシャシーの基本は継承していますが、細部にわたり強化を施しました。
レスポンスのよいコントロール性を実現し、よりスポーティで優れたハンドリング性能が特徴となりました。