【VFR400Rの特徴】
VFR400Rは1986年に登場した400ccV4エンジン搭載のレーサーレプリカです。
1986年~1992年までの7年間で2回のフルモデルチェンジを行っています。
1986年はNC21型、1987年~1988年はNC24型、1989年~はNC30型となっています。
NC21型はVF400Fの派生モデル、VF400Fインテグラに続くV4エンジン搭載のフルカウルモデルとなっています。アルミツインチューブフレームを採用し、ダブルクレードルフレームだったVF400F系とは異なり、レーサー仕様となっています。
NC24型は片持ちのスイングアームを採用。ホイール着脱の容易さが求められるレーサーにさらに近づいた形となりました。
3代目のNC30では点火プラグを小径化し、吸排気バルブを大経化するなど洗練されたエンジンに加え、クロスレシオ化した6速ミッションやバックトルクリミッターを備えたクラッチなどが採用されました。
NC21型が約1年、NC24型が約2年、NC30型が約4年の生産となり、1994年のフルモデルチェンジでRVFに車名を改められました。
【VFR400Rの装備】
NC21、NC24型はFタイヤ16インチ、89年のNC30型から17インチとなっています。
また、NC30型からはマフラーが左出しのステンレス製となっています。
【VFR400Rのパワーユニット】
初年度のNC21型では、エンジンをVF400Fから受け継いでいますが、DOHCのカムシャフトはカムチェーン式からカムギア式に変更となっています。
NC30型では、NC21で180度にしたクランク角を再び360度に戻しています。
これはレーサーレプリカとして、レースで勝つことに重点を置いていたマシンだったので、NC21型からの変更となりました。