【VTR250/VTR250Fの特徴】
初代VT250Fが1982年に登場してから約16年後の1998年に登場したのがVTR250です。エンジンは前身モデルのV-TWIN MAGNAと同じ、水冷V型2気筒エンジンを搭載しています。
1998年の発売から、排ガス規制を何度もクリアし、2017年まで生産され続けた、ホンダのロングセラーマシンとなっています。
またVTRの由来は「V-Twin Roadspots」の略称となっていました。
■派生モデルの登場
2013年には、派生モデルのVTR250Fがハーフカウル装着をして登場しました。
VFR1200F風のヘッドライトのY字マルチリフレクターは、CBR250Rと共通イメージです。専用設計の液晶ディスプレイメーターを採用し、VTRのバリエーションモデルとしての立ち位置を確立させました。
2014年にはVTRに比べて15mm低いシートを採用した、Type LD(ローダウン)を発売しました。
■VTR250のモデルチェンジ年表
発売後は、2000年に排ガス規制クリアの為のマイナーチェンジを行い、二次空気導入装置を採用しました。
2002年には従来モデルに比べ、20mmのシート高ダウンを成功させました。これは、シート形状の見直しや、サスペンションセッティングの見直しによるものです。
2009年には排ガス規制をクリアすると共に、インジェクション化されるフルモデルチェンジを行いました。
さらにこの年、カラーリングの違いによる「Style1」「Style2が設定されました。「Style1」はリアカウルがシルバー、ホイールとブレーキキャリパーがブラックになっています。「Style2」はリアカウルがボディカラーと同色、ホイールとキャリパーがゴールドになっています。
2013年はインジェクションシステムとサスペンションのセッティングを変更するマイナーチェンジを行いました。
また、この年にはハーフカウル付きのVTR250Fも発売されました。
翌2014年のマイナーチェンジでは、バイアル機構のタイヤからラジアルタイヤとなりました。
2017年に平成28年排ガス規制をクリアせず、8月をもって生産終了されました。
【VTR250/VTR250Fの系譜】
1982年 VT250F(MC08前期)
1984年 VT250F/Z(MC08後期)
1986年 VT250F/Z(MC15)
1988年 VT250SPADA
1991年 XELVIS(MC25)
1997年 VTR(BA-MC33前期)
2002年 VTR(BA-MC33後期)
2009年 VTR(JBK-MC33前期)
2013年 VTR(JBK-MC33後期)
【VTR250/VTR250Fの基本スペック】
VTR250
型式:JBK-MC33
全長:2080mm
全幅:725mm
全高:1045mm
ホイールベース:1405mm
最低地上高:145mm
シート高:740mm
車両重量:160kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):40.0
エンジン型式:MC15E
エンジン種類:水冷4ストロークV型2気筒
排気量:249cc
圧縮比:11
最高出力:30ps
最大トルク:22Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):12L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:YTZ7S
タイヤサイズ(前):110/70R17
タイヤサイズ(後):140/60R17
ブレーキ形式(前):油圧式ディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
VTR250F
型式:JBK-MC33
全長:2080mm
全幅:725mm
全高:1115mm
ホイールベース:1405mm
最低地上高:155mm
シート高:755mm
車両重量:163kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):40.0
エンジン型式:MC15E
エンジン種類:水冷4ストロークV型2気筒
排気量:249cc
圧縮比:11
最高出力:30ps
最大トルク:22Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):12L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:YTX7S
タイヤサイズ(前):110/70R17
タイヤサイズ(後):140/60R17
ブレーキ形式(前):油圧式ディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
VTR250の中古車相場\168,000~\745,000
VTR250Fの中古車相場\289,000~\767,800
【VTR250/VTR250Fのパワーユニット】
エンジンは水冷V型2気筒で、粘り強い低速トルクが軽量な車体とベストマッチといえます。
PGM-FIを採用し、環境性能の向上やスムーズなパフォーマンスに貢献しています。同時に32bitプロセッサのECUを採用することで、高精度なECU制御を可能としました。
【VTR250/VTR250Fのシャシー】
ピボットレス・トラスフレームは後輪からの振動を軽減、しなやかな乗り心地を実現したVTRの個性となっています。
剛性や柔軟性、軽量度などトータルのバランスが良いコンパクトなシャシーとなっています。
サスペンションは正立フォークの採用や、分離加圧式ダンパーにHMASを組み合わせたリアショックで快適で軽快な走行性能を可能としています。
バイク館HP VTR250/VTR250F 在庫車両一覧
https://www.bikekan.jp/VTR250