【W400の特徴】
W400は2006年に発売された、Wシリーズの400ccモデルです。すでにラインナップにあったW650をベースにしています。400ccモデルということで、シート高がW650の800mmから35mmダウンした765mmとなり、もともと女性人気の高かったW650からさらに扱いやすいモデルとなっています。
■ライバル車との差別化
他メーカーのライバルというと、SR400やCB400など名車と言われるバイクですが、W400はしっかりと住み分けをしていました。
クラシックスタイルで単気筒のSR400、ビッグネイキッドからサイズダウンした王道4気筒のCB400。W400はネオレトロスタイルでシート高の低い2気筒エンジンと他社250ccで担っている役割を持ち合わせました。
■半年待ちの新登場
すでに登場していたW650の人気から、W400もデビュー前から人気となっていました。
その為、発売前からの予約が殺到し、発売の時には納車まで半年待ちという状況となりました。
もちろんW650の人気に便乗した部分もありますが、女性や初心者に向けたエントリーモデルとして成立しているところも人気の要因でした。
■W400の歴史
2006年に発売したW400は毎年のカラーチェンジと、台数限定カラーやクロームバージョンの発売等を行いました。
2008年に兄弟車のW650と同様に排ガス規制に対応せずに生産終了となりました。
【W400の装備】
W650ベースの車体ですが、装備類はスイッチボックスが汎用になり、センタースタンドやキックスターターは省略されることとなり、大幅なコストダウンが図られました。
【W400のパワーユニット】
エンジンもW650ベースですが、ストロークを49mmと短くセッティングをし、ショートストロークエンジンとなりました。そのため、W650とは同じシリーズながら、全く異なる出力特性となりました。
【W400のシャシー】
シャシー系もW650と同様ですが、前後サスペンションの設定変更やシート形状の変更などで、シート高ダウンに成功しています。