【W650の特徴】
W650は1999年に発売した、W伝統のバーチカルツインエンジンを採用し、かつてのロードスポーツWシリーズを復刻したネオクラシックモデルでした。
発売当初からアップハンドル仕様とローハンドル仕様の2種類のラインナップとなっており、2009年の生産終了まで継続して2モデルでの販売としていました。
■エストレヤのステップアップ先
1992年から販売されていたエストレヤがクラシックスタイルで大ヒットした影響もあり、エストレヤのステップアップ先としての開発になりました。開発当初、直4とは違うスポーツバイクを目指していましたが、方向転換した結果、大成功となりました。
クラシックモデルの特徴として、美しく完成度の高い造形を追求してW650が完成しました。
■ニーズに逆行しながらの発売
発売当時、各メーカーは大型SSの開発・販売に注力しており、カワサキファンも大型SSに期待を持っていました。ただ、カワサキが出した答えは、バーチカルツインのクラシックモデルでした。これはニーズに逆行した答えで、発売前は多くのファンから不評の声が返ってきました。
ただ、発売後はその不評が嘘のように人気となり、販売期間でコンスタントに売れ続けるヒットバイクとなりました。
■W650の歴史
1999年の発売以降、毎年のカラーチェンジを行いました。
2001年と2004年には排ガス規制や騒音規制に対応するマイナーチェンジが行われました。
2009年に排ガス規制に対応せずに生産終了となり、後継のW800へと受け継ぎました。
【W650の装備】
発売当初からアップハンドル仕様とローハンドル仕様をラインナップしていました。他にもChrome Versionやローシートパッケージ等様々なバリエーションモデルも発売しました。
シートも2006年以降、タックロールシートに変更となり、よりクラシック感が強くなりました。
【W650のパワーユニット】
新設計の空冷バーチカルツインエンジンは、振動低減の為に1軸バランサーの採用やカム駆動にハイポイドベベルギアシャフトを使用するなど、最先端のエンジンになっていました。
エンジンの造形にもこだわっており、クラシックモデルとしてのデザインとしました。
【W650のシャシー】
ダブルクレードルフレームが採用されており、W650用に最適化されています。
フレームもデザインの一つとして、こだわりを見せています。何度も何度も作り直したフレームは、W650にとって最高のものとなっています。