【W800の特徴】
W800は2008年の排ガス規制により生産終了となったW650の後継機種として、2010年に海外輸出モデル、2011年に日本国内モデルが発売されました。
前身のW650からの変更点は少なく、排ガス規制対応の為のフューエルインジェクション化とそれに伴う排気量アップです。
直立の2気筒エンジンやダブルクレードルフレーム、スポークホイール等、Wの特徴ともいえる部分は継承されています。
■完成されたクラシックモデル
W800はクラシックモデルに分類されます。クラシックモデルは、ユーザー個人でカスタムをして完成させるのが一般的ですが、W800はノーマルの状態が一番かっこよくて美しいとカワサキが自身をもって提示しているバイクなので、ノーマルのまま乗っているオーナーが多くいます。
■様々なバリエーション展開
W800は2011年の発売後、様々なバリエーションモデルを発売しています。
発売翌年の2012年からは、限定カラーのSpecial EditionやChrome Editionを発売します。
2015年にはフルブラックのBlack Edition、夏場のリゾートをイメージしたカラーのLimited Editionを発売しました。
2016年の生産終了と2019年からの再発売を経て、カフェレーサースタイルのW800 Caf?とアップハンドル仕様のW800 Streetを発売しました。
■W800の歴史
2011年に発売したW800は、毎年のカラーチェンジを行うものの、大きなモデルチェンジは行わずに、排ガス規制に対応せず2016年のFinal Editionをもって生産終了となりました。
2019年には3年ぶりの復活が発表され、同年12月にW800Cafe/Streetが発売されました。
2020年には無印のW800も発売され、3ラインナップでの販売となりました。
2代目W800も毎年のカラーチェンジを行いますが、大きなモデルチェンジはありません。
2022年モデルから排ガス規制に対応し、型式を8BL-EJ800Eとして継続生産としました。
【W800の装備】
シンプルなアナログ指針式のタコメーターと速度計のメーターを装備しています。
LEDヘッドライトの採用や、現行のW800ではグリップヒーターやETC2.0車載器、ヘルメットロックを標準装備するなど快適装備も充実しています。
また、無印のW800のみセンタースタンドも標準装備となっており、メンテナンス性も向上しています。
【W800のパワーユニット】
W650から継承されるバーチカルツインエンジンは、低中回転域でのパフォーマンスを重視したエンジンとなっています。
また、エンジンの外観も素晴らしく、美しいエンジンで眺める楽しみも与えます。
エキゾーストシステムにもこだわり、力強い乾いたサウンドを生み出します。
【W800のシャシー】
フレームもWシリーズで継承されるダブルクレードルフレームを採用。パイプの厚みを調整することで最適化を図っています。
前後硬めにセッティングされたサスペンションは、クラシックモデルとしての乗り味だけではなく、スポーツ走行にも最適となっています。