【X11の特徴】
X11(エックスイレブン)は1999年の11月に発売された、CBR1100XXブラックバードをベースにしたスーパーネイキッドです。主にエンジン・フレームをベースとしており、ブラックバードのスポーツ走行性はそのままに、ネイキッドならではの解放感を得たモデルとなりました。
また、ブラックバード同様に海外への輸出も行っており、海外名は「CB1100SF」でCBシリーズに属していました。
■闘牛がイメージのスタイリング
ビッグサイズのラジエーターや迫力のあるタンク形状はまさに闘牛。車両スペックも自主規制があるものの、闘牛のイメージに沿ったパワーを備えました。
■限定1000台の国内販売
海外では2002年まで継続販売されていましたが、日本国内では1999年に販売した限定1000台のみとなります。
現在の中古車市場では、逆車の取引もありますが、ごく少数。もちろん国内仕様車はさらに希少で、高値での取引もみられます。
■ブラックバードのエンジンをさらに改良
CBR1100XXブラックバードのエンジンをベースにしていますが、全く同じエンジンではなく、改良をしています。もちろん、発売時は国内仕様のブラックバードは存在していなかったので、自主規制のある日本国内仕様にする目的もありますが、それだけではありません。
バルブタイミングやマッピングの変更で低-中速重視にし、5速ミッション化しています。
また、一軸バランサーのエンジンになり、ビッグネイキッドらしい振動やパワーを直接ライダーに伝えます。
【X11の装備】
ブラックバード同様に左右二本出しマフラーを採用。
1137ccの大迫力のサウンドが演出されています。
特徴的な再度シュラウドはラジエーターガードやスポイラーの役割も兼ねており、闘牛らしいデザインにも一役買っています。
【X11のパワーユニット】
ブラックバードのエンジンを改良した、水冷4ストローク4気筒エンジンを搭載。最高出力は、自主規制いっぱいの100psを記録し、低-中速から蹴られるようなパワーを発揮します。
【X11のシャシー】
スイングアームでフレームを挟む、センターピボットフレームというシャシーを採用しました。これは、アルミツインチューブの剛性を落とすために取り入れられました。
下半分の剛性を落として、あえて捻じれやすくし、ストリートでの手ごたえを出しました。
全ての要素が相まって、ライダーに容赦のないスーパーネイキッドが完成しました。