【XL230の特徴】
2002年に登場したXL230は、1997年に発売されたSL230などに搭載されたエンジンを用いて、1970年代のオフロードスタイルをリメイクしたバイクです。
2ストエンジンのエルノシアMT250などを連想させるフラットシートや丸目ヘッドライト、リアツインショックなど、発売当時としてはすでにレトロな雰囲気を纏っていました。
■多くの車両に搭載されたエンジン
SL230やFTR223の空冷4ストローク単気筒OHCエンジンは、後のXR230やCB223Sなどに用いられるほど、多くの車両に搭載されました。
■洗練されたビンテージオフロードスタイル
エルノシアMT250や1975年のXL125など、1970年代のオフロードモデルをほうふつとさせるデザインとなっています。小ぶりなタンクやスリムな車体がビンテージオフロードらしい特徴をより洗練させているといえます。
■XL230の歴史
XLシリーズのリメイクとして発売したXL230の歴史の始まりは1970年代となります。エンジンは1997年のSL230用をチューニングしたもので、フレームはFTR223のものをリファイン。2005年にはSL230と共にXR230へとモデルチェンジしましたが、系譜としてその後も続く長い歴史となりました。
【XL230の装備】
スリムで小ぶりなタンクやシート形状、センターアップマフラー等、随所にビンテージオフロードスタイルを思わせる装備を搭載しました。
タンク容量は6Lですが、「街乗りからトレッキングまで気軽に楽しめる」コンセプトには十分な容量でした。
【XL230のパワーユニット】
SL230用に開発された空冷4ストローク単気筒エンジンは、キャラクターに合わせたチューニングが施されました。これは同じエンジンを採用したFTR223も同様でした。
キャブレターのセッティングも変更し、低-中速域でのレスポンスに優れました。
【XL230のシャシー】
FTR用のセミダブルクレードルフレームを採用し、リファインしました。
サスペンションはテレスコピック式正立フォーク、リアはツインショックを採用しました。