【XSR900の特徴】
XSR900は2016年に発売された、MT-09をベースとした水冷3気筒エンジン搭載のネオレトロスポーツバイクです。
レトロな外観に現代の電子系装備を搭載し、安全かつ快適でおしゃれなスポーツ走行ができるモデルとなっています。コンセプトを「The Performance Retro-ster」としており、先進技術を詰め込みパフォーマンス向上を図っています。
■デザイン賞を獲得する洗練されたスタイリング
最大の特徴はデザイン性で、2016、2017年でデザイン賞を7つ受賞するほどです。
これは、車両価格にも表れており、ツーリングの快適装備が整っているトレーサーとほぼ同価格となっています。実際、XSR900には快適装備が整っているわけではありません。どうして価格がそこまで上がるかというと、外装の完成度の高さです。各部に散りばめられたアルミパーツの数々や、ハンドメイドタンクが高級感を演出し、価格も高級にしています。
使われているパーツ全てが、XSR900を魅せるために存在しています。
■MT-09譲りの走行パフォーマンス
MT-09ベースの3気筒エンジンに、電子スロットルの採用による走行モードの選択、トラクションコントロールシステムの搭載、アシストスリッパ―クラッチの採用等、ツーリングでの快適装備はない代わりに、走行パフォーマンスを向上させる先進技術は、フル装備となっています。
■XSR900の歴史
2016年に発売開始したXSR900は、同時発売でヤマハ発動機創業60周年記念カラーを発売しました。記念カラーはイエローがベースとなり、イエローのコイルを採用したリアサスペンション、記念エンブレムの採用をするなで、受注期間限定としました。
2018年には、カラーチェンジの裏で平成28年排ガス規制に対応しました。
2020年にマイナーチェンジを行い、ヘッドライト内にポジションランプを追加する小変更を行いました。
2022年には外観デザインを一新するフルモデルチェンジを行いました。
このモデルチェンジでは外観が大きく変更され、面影はあるものの、別モデルともとれるデザインとなりました。また、同時に平成32年排ガス規制に対応しました。
電子装備では、アップダウン対応のクイックシフターやカラー液晶メーター、クルーズコントロールなども採用しました。
【XSR900の装備】
主な装備はパフォーマンス向上の電子装備となっています。2022年モデル以降は、バーエンドミラーを採用し、外観面でもレトロと現代が融合するデザインとなっています。
全灯火類はもちろんLEDが採用されています。
【XSR900のパワーユニット】
水冷4ストローク3気筒エンジンは、コンポーネント部品やFIセッティングをMT-09と同様としています。MT-09譲りの走行パフォーマンスは健在で、溢れるトルク感でスポーツ走行を大幅に快適にしました。
【XSR900のシャシー】
先代モデルより約50%横剛性が向上した、軽量なアルミダイキャスト製フレームを専用設計。リアフレームも新設計とし、直進安定性やヤマハならではのハンドリグ性能が大幅に向上しました。また、ブレンボ製の純ラジアルマスターシリンダーを採用し、優れたコントロール性に貢献しています。