【YZF-R25の特徴】
YZF-R25は2015年に発売した、「毎日使えるスーパースポーツ」をコンセプトに登場した250ccスーパースポーツです。2008年に発売したカワサキNinja250Rの発売から始まった250ccフルカウルSSのブームを受けての開発となりました。
生産国はインドネシアとなっており、2014年に先行してインドネシア市場で発売されたのをきっかけに、日本はじめ世界へと販売され始めました。
■「毎日使えるスーパースポーツ」の体現
「毎日使えるスーパースポーツ」をコンセプトに発売したYZF-R25は、以外にも36ps/12000rpmのトップクラスのパワーを誇っています。250ccとしては十分なパワーで、それが日常にどう生きるのかが重要です。
250ccクラスのデメリットでもある、低速トルクはもちろん十分ではありませんが、アクセル開度による空気流入量の変化で発生するもたつきを徹底的に排除して、扱いやすさを生んでいます。
実際開発の時点でも、一番重要視されていた部分はマックスパワーではなく、前述の部分でした。
■ヤマハのハンドリング技術
YZF-R25の特徴は、ハンドリングの面でも表れています。それは、ヤマハが得意としている、思いのままに操れるハンドリング性能。MTシリーズやYZFシリーズでも培われたハンドリング性能は、街乗りはもちろんスポーツ走行でも真価を発揮します。
街乗りよし。峠道よし。ロングツーリングよし。
250ccフルカウルスポーツブームでブルーのマシンをよく見たのは、このような要因もあったからでした。
■YZF-R25の歴史
2013年の東京モーターショーで、コンセプトモデルの「R25」が発表されました。このコンセプトモデルが大きな話題を呼び、発売が心待ちにされました。
発売から少し遅れる形で、ABS搭載モデルが発売し、非搭載モデルとの2種類でのラインナップとなりました。
発売初年度から、台数限定車の「YZF-R25 Movistar Yamaha MotoGP Edition」を背ってしました。
2018年には排ガス対応の為のマイナーチェンジを行いました。
翌2019年に大がかりなマイナーチェンジを決行。全体のデザインをYZR-M1をイメージしたものに変更。フロントサスペンションも倒立フォークに変更しました。
同時に、MotoGPヤマハファクトリーチームのスポンサーがMovistarからモンスターエナジーに変わったことで、台数限定モデルも「YZF-R25 ABS Monster Energy Yamaha MotoGP Edition」としました。
2022年のマイナーチェンジでは、平成32年排ガス規制に対応。全灯火類がLEDとなりました。
この年も同時にヤマハのWGP(現在のMotoGP)参戦60周年記念カラーを発売しました。
このカラーは、1980年にケニー・ロバーツがチャンピオンを獲得したときのカラーリングでした。
【YZF-R25の系譜】
2014年 YZF-R25(1WD/2WD/BS8/B0E)
2014年 YZF-R3(B02/BR5)
2015年 MT-25/MT-03(B04/B05/B1E/B0B)
2019年 YZF-R25/R3(B3P/B6P/B7P)
2022年 MT-25
2022年 YZF-R25
【YZF-R25の基本スペック】
型式:8BK-RG74J
全長:2090mm
全幅:730mm
全高:1140mm
ホイールベース:1380mm
最低地上高:160mm
シート高:780mm
車両重量:169kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):37.5
エンジン型式:G403E
エンジン種類:水冷4ストローク2気筒
排気量:249cc
圧縮比:11.6
最高出力:35ps
最大トルク:23Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):14L
燃料(種類):レギュレーション
バッテリーサイズ:GTZ8V
タイヤサイズ(前):110/70-17
タイヤサイズ(後):140/70-17
ブレーキ形式(前):油圧式ディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
YZF-R25のカラーラインナップ
・ビビットオレンジメタリック
・ディープパープリッシュブルーメタリック
・ブラックメタリック
・シアンメタリック
・マットグレーメタリック
・マットシルバー
など
YZF-R25の中古車相場\215,000~\920,000
【YZF-R25の装備】
YZR-M1をイメージさせるハンドルクラウンを採用しました。
精細な表示のデジタルタコメーターは、シンプルなレイアウトとなっており、視覚から直感的なアクセルワークを可能としました。
【YZF-R25のパワーユニット】
水冷4ストローク2気筒エンジンは、軽快かつ扱いやすいバランスの取れたエンジンとなっています。常用回転域での扱いやすさと、ワインディングなどでの高回転域の伸びの良い吹け上がりは、高次元でバランスしています。
【YZF-R25のシャシー】
軽量かつ高剛性のダイヤモンドフレームを採用しました。シート周りをスリムに設計する事で、足つき性を向上させています。
また、2018年のマイナーチェンジ以降は、倒立フォークを採用し、快適性に大きく貢献しています。
バイク館HP YZF-R25 在庫車両一覧
https://www.bikekan.jp/YZF-R25