【YZF-R3の特徴】
YZF-R3は2015年4月に発売された、YZF-R25の世界市場向けバリエーションモデルです。
立ち位置的には、MT-03と同様で、欧州の免許制度に合わせた出力設定をしているモデルとなっていました。
YZF-R25との違いは、排気量が249ccから320ccへとアップしている点や、ギア比が変更されている点です。2019年モデル以降は、YZF-R3のみ前後来示あるタイヤを採用しています。日本国内では、わずか70ccほどの排気量アップで、車検が必要となり、毎年の軽自動車税も2400円ほど増えますが、意外と一定数の需要があり、販売が続いています。
ヤマハは、日本国内限定のモデルは作らないと宣言しているのと、欧州ではA2ライセンスで乗ることができるので、YZF-R25より需要が高いというところが生産継続の理由なのだと思います。
■YZF-R3とR25の比較
両モデルの違いの一番は、もちろん排気量です。車体サイズは全くの同値となっており、外見上の違いはマフラーカバーのみ。
走行中はもちろん排気量が大きいので、YZF-R3の方がパワーウエイトレシオやトルクウエイトレシオは高いスペックとなっています。
これはただ単純に数字が良いだけではなく、YZF-R3の方がパワーやトルクがある分、余裕を持ったライディングができるということです。加速感の良さや、同じ速度での走行でも回転数に余裕がある等、実際に走ってみて感じ取れる部分が多く存在しています。
■YZF-R3の歴史
2015年に発売したYZF-R3は、現在まで毎年のカラーチェンジを行っています。
2017年にはMovistarカラー、2019年にはMonster Energyカラー、2022年にはWGP参戦60周年記念カラーを発売しています。
仕様変更は2019年に1度目のマイナーチェンジを行いました。
カウルデザインの一新やフロントサスペンションの倒立フォーク化、ヘッドライトのLED化を行いました。
【YZF-R3の系譜】
2014年 YZF-R25(1WD/2WD/BS8/B0E)
2014年 YZF-R3(B02/BR5)
2015年 MT-25/MT-03(B04/B05/B1E/B0B)
2019年 YZF-R25/R3(B3P/B6P/B7P)
2022年 MT-25
2022年 YZF-R25
【YZF-R3の基本スペック】
型式:2BL-RH13J
全長:2090mm
全幅:730mm
全高:1140mm
ホイールベース:1380mm
最低地上高:160mm
シート高:780mm
車両重量:170kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):41.3
エンジン型式:H405E
エンジン種類:水冷4ストローク2気筒
排気量:320cc
圧縮比:11.2
最高出力:42ps
最大トルク:29Nm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
燃料タンク容量(L):14L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:GTZ8V
タイヤサイズ(前):110/70R17
タイヤサイズ(後):140/70R17
ブレーキ形式(前):油圧式ディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
YZF-R3のカラーラインナップ
・シアンメタリック
・マットダークグレーメタリック
・ディープパープリッシュブルーメタリック
など
YZF-R3の中古車相場\314,800~\768,000
【YZF-R3の装備】
メーターは2019年以降のモデルからフル液晶となり、精細なタコメーターが感覚的なアクセルワークを可能にします。
空力性能も考慮しており、数々のエアロパーツを採用。空気抵抗を低減することで、ライダーの負担軽減にも貢献しています。
【YZF-R3のパワーユニット】
320cc水冷4ストローク2気筒エンジンは、250ccのR25よりも出力・トルク共に余裕があり、街乗りからワインディングまでを快適にこなします。
レスポンスも良く、高燃費で、YZF-R3に最適なセッティングが施されています。
【YZF-R3のシャシー】
軽量かつ高い剛性を誇るダイヤモンドフレームを採用。全体的な軽量化で、ヤマハの特徴である快適なハンドリング性能に大きく貢献しています。
また、倒立フォークの採用で、路面からの入力をライダーに伝え、感覚的な操作に直結できる等、操作性も大きく向上しました。
バイク館HP YZF-R3 在庫車両一覧
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