【Z1000の特徴】
Z1000は2003年に海外向けモデルとして登場した、1000ccクラスネイキッドモデルです。日本国内仕様の販売はありませんが、マレーシア仕様の逆輸入車の流通がありました。
ZX-9Rベースのエンジンを搭載したモンスターマシンとなっており、シートカウルはZX-6Rと共通だったのが初代Z1000でした。
2017年のモデルチェンジを機に、日本国内仕様も設定され、sugomiデザインのZシリーズや兄弟車のニンジャ1000などと共にカワサキの1000ccクラスの代表車となりました。
■Z1000の型
Z1000(ZR1000A型)
2003年に新登場したZR1000A型は、直前までザンザス900という車名での販売を予定していましたが、空冷時代から続くZ1000の商標の期限切れが近づいていた為、商標を受け継ぐ形でZ1000の車名となりました。
Z1000(ZR1000B型)
2007年からのZR1000B型は、虎をモチーフとしており、外観が大幅に変更されました。
また、新設計のフレームやエンジン配置の変更による重量分配の調整等を行いました。
マフラー形状も変更となっていました。
Z1000(ZR1000D型)
2010年からのZR1000D型は初年度にヘビ柄シートを採用し、大きなインパクトを与えました。エンジンの新設計やフレームを新設計し、スーパースポーツのカウルを剥いただけのストリートファイタースタイルを反映させました。
Z1000(ZR1000F/G型)
2014年からのZR1000F/G型は外観を一新し、Zシリーズのsugomiデザインとなりました。LEDヘッドライトの採用が一番の特徴となっており、リフレクターレスタイプとなっています。
またマフラー形状もニンジャ1000と共通となっています。
Z1000(ZR1000H/J型)
2017年からの現行ZR1000H/J型は、排ガス規制への対応のモデルチェンジでした。
ABSの標準装備等、現代での最先端装備も多く取り入れており、カワサキ1000ccネイキッドの代表として、申し分ない装備を揃えています。
■Z1000の歴史
2003年の発売以来、毎年のカラーチェンジを行っています。
2007年に初めてのフルモデルチェンジを行い、ZR1000B型となりました。
2010年のモデルチェンジでZR1000D型となり、2014年には3度目のモデルチェンジでZR1000F/G型となりました。
2016年にはアシストスリッパ―クラッチを採用するマイナーチェンジを行いました。
2017年のモデルチェンジでZR1000H/J型となり、日本国内販売が開始となりました。
海外仕様限定で上級グレードのZ1000Rも発売されました。
【Z1000の装備】
コンパクトでシンプルなデジタルメーターを採用しています。
また全灯火類はLEDとなっています。
【Z1000のパワーユニット】
1043ccの水冷4ストローク4気筒エンジンは、低中回転域で最適なパフォーマンスを発揮し、高回転域では心地よい吹け上がりを発揮します。全回転域でのスムーズでクイックなレスポンスとなっており、様々な場面で快適な走行性能を実現しました。
【Z1000のシャシー】
アルミ製ツインチューブフレームを採用し、安定感のあるハンドリング性能に貢献しています。
サスペンションはショーワ製のフロントフォークを採用し、快適な乗り心地とスポーツ性能を高いバランスで両立しています。