【ZRX1200S/ZRX1200Rの特徴】
ZRX1200Rは2001年に発売した、ZRX1100の後継ビッグネイキッドです。バリエーションモデルとしてZRX1200Sも発売しました。ビキニカウルと角目ヘッドライトを装着したZRX1200Rとハーフカウルと2灯式ヘッドライトを装着したZRX1200Sの2モデルが日本国内でのラインナップでした。丸目ヘッドライトのカウル無ZRX1200も存在していましたが、海外専用の輸出モデルでした。
日本国内ではZRX1200R/S、欧州ではZRX1200/R/S、北米ではZRX1200Rのみというラインナップとなっていました。
ZRX1200Sは2004年の輸出モデル生産終了と同時に、国内仕様モデルも生産終了となりました。ZRX1200Rは2008年まで生産が続けられ、後継のZRX1200DAEGへと継承しました。
■ZRX1100ベースだがほぼ新設計の中身
先代のZRX1100に比べると外観はほぼ変わっておらず、排気量をアップしただけに感じるが、そのエンジンすらもほぼ新設計でした。これは、GPZ900Rからベースにしていたエンジンで、さすがに1200ccまでのボアアップは不可能だったためでした。
またフレームも剛性を大幅に向上させる等、排気量を上げただけのZRX1100ではないことがわかります。
■ZRX1200S/ZRX1200Rの歴史
2001年に発売したZRX1200R/Sは毎年のカラーチェンジを行い、2004年に初めてのマイナーチェンジを行いました。
このマイナーチェンジでは、最高出力が100psから95psに下がったものの、最大トルクの発生は6000rpmから3500rpmとなり、扱いやすさが向上しました。
ZRX1200Sはこのモデルをもって生産終了となりました。
また、ZRX1200Rは正規取扱店の200台限定モデルを発売しました。
翌2005年にも若干のマイナーチェンジを行い、ハンドルバーをスチール製からアルミ製としました。
2006年には2度目の200台限定モデルを発売しました。
その後はマイナーチェンジを行うことは無く、2008年にZRX1200DAEGへと継承する形で生産終了となりました。
【ZRX1200S/ZRX1200Rの系譜】
1995年 GPZ1100
1996年 ZRX1100/Ⅱ
2001年 ZRX1200R/S
2009年 ZRX1200DAEG
【ZRX1200Rの基本スペック】
型式:BC-ZRT20A
全長:2120mm
全幅:780mm
全高:1150mm
ホイールベース:1465mm
最低地上高:135mm
シート高:790kg
車両重量:224kg
乗車定員:2名
燃料消費率(1)(km/L):25.5
エンジン型式:ZRT20AE
エンジン種類:水冷4ストローク4気筒
排気量:1164cc
圧縮比:10.1
最高出力:95ps
最大トルク:101Nm
燃料供給方式:キャブレター
燃料タンク容量(L):18L
燃料(種類):レギュラーガソリン
バッテリーサイズ:FTX14-BS
タイヤサイズ(前):120/70ZR17
タイヤサイズ(後):180/55ZR17
ブレーキ形式(前):油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後):油圧式ディスク
ZRX1200S/ZRX1200Rのカラーラインナップ
・ライムグリーン
・メタリックディアブロブラック
・キャンディプラズマブルー
ZRX1200S/ZRX1200Rの中古車相場\491,000~\2,800,000
【ZRX1200S/ZRX1200Rの装備】
アナログのタコメーターと速度計を採用し、中央に燃料計を設置しています。
ブレーキ・クラッチレバーにはダイヤル調整を採用しており、好みの位置に調整可能となっています。
【ZRX1200S/ZRX1200Rのパワーユニット】
ZRX1100のエンジンよりボアを3mm、ストロークを1.4mm拡大し、排気量を1164ccへとアップさせています。2004年には吸排気系統の見直しとピボットの位置の調整で扱いやすいエンジン特性としています。
【ZRX1200S/ZRX1200Rのシャシー】
フレームとスイングアームもZRX1100から改良し、剛性を向上させました。またバランスも良くなったことで、操縦性能も大きく向上しました。
フロントダブルディスクでTOKIKO製キャリパーを採用し、ビッグネイキッドとして十分な制動能力となっています。
バイク館HP ZRX1200R 在庫車両一覧
https://www.bikekan.jp/ZRX1200R