【ZRX400-Ⅱの特徴】
1995年に登場したZRX400-Ⅱは、1994年に発売したZRX400のビキニカウル無しのバリエーションモデルで、丸目ヘッドライトや砲弾型メーター・ウインカーを装備したモデルです。
大排気量モデルのZRX1100-Ⅱや後継のZRX1200(どちらもカウルレスモデル)は2005年までのラインナップだったのに対し、ZRX400-Ⅱは2008年までのラインナップだったため、最後まで残ったカウルレスモデルとなりました。
■メンテナンス性の高いエキセントリックカラーの採用
ZZR1100やゼファーなどでも採用され、現行ではニンジャ1000SXなどでも採用されているエキセントリックカラー。何かというと、チェーンアジャスターとなっており、スイングアーム先端のクランプボルトを緩めて、エキセントリックを六角で回して調整。最後にクランプボルトを締めるだけと、クイックな作業が可能となり、メンテナンス性に優れています。
ZRX400と車体を共通しているため、ZRX400-Ⅱも同様に採用されています。
■ZRX400-Ⅱの歴史
1995年に発売したZRX400-Ⅱは、1998年に1度目のマイナーチェンジを行い、ギア比を変更する小変更を行いました。
2001年には排ガス規制に対応するマイナーチェンジを行い、触媒装置等の浄化装置を装備しました。
2003年のマイナーチェンジでは、騒音規制に対応する為、4速のギア比を変更。
2005年には、シート形状の変更を行い、シート高が10mmダウンしました。
その後はカラーチェンジを続けながら、2008年まで生産が続けられましたが、排ガス規制に対応せずに生産終了となりました。
【ZRX400-Ⅱの装備】
ZRX400は、エキセントリックカラーの採用が特徴です。メンテナンス性が高く、様々なバイクに採用され、カワサキと言えばエキセントリックというイメージも出てきています。
また、ZRXはビキニカウル装着の角目ヘッドライト、ZRX-Ⅱはビキニカウル無しで丸目ヘッドライト、砲弾型メッキメーターを装備した王道のネイキッドとなっています。
【ZRX400-Ⅱのパワーユニット】
ZRX400の水冷4ストローク4気筒エンジンは、最高出力を53ps/11500rpmで発揮する高回転型エンジンです。当時の馬力自主規制いっぱいの53馬力で、高回転域での吹け上がりは、4気筒ならではのモノでした。
【ZRX400-Ⅱのシャシー】
フロントサスペンションは正立フォーク、リアはリザーブタンク付ツインショックを採用しています。フロントブレーキはダブルディスクとなっており、最高53馬力のパワーに最適の足回り装備を揃えています。